弊社のCSOである藤谷幹浩が、12月11日(火)に開催される国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)他主催の「ライフサイエンス 新技術説明会」にて、講演いたします。
講演タイトル「乳酸菌由来フェリクロームを用いた安全かつ強力な新規抗腫瘍薬開発」
第二のパイプライン候補でもある「抗腫瘍剤:フェリクローム」の臨床応用に向けた研究状況等の説明を予定しています。
是非ご来場ください。
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国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
新技術説明会
日 時:平成30年12月11日(火)10:00~15:55
会 場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ヶ谷)
参加費:無料
主 催:科学技術振興機構、旭川医科大学、札幌医科大学、福島県立医科大学、日本医科大学、浜松医科大
学、産業医科大学、福岡大学、久留米大学、関西医科大学
後 援:特許庁、関東経済産業局
■プログラム
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12:30~12:55
創薬 5) 乳酸菌由来フェリクロームを用いた安全かつ強力な新規抗腫瘍薬開発
旭川医科大学 医学部 消化器先端医学講座 特任教授 藤谷 幹浩
https://gastroenterology-ams.com/
【新技術の概要】
プロバイオティクスには癌抑制作用があるが癌治療薬として臨床応用には至っていない。我々は乳酸菌の培養上清から強い抗腫瘍作用を持つ低分子化合物フェリクロームを同定した。フェリクロームは各種の消化器悪性腫瘍に対し既存薬を上回る抗腫瘍活性と、極めて高い安全性を示すことから新規抗腫瘍薬として臨床応用を目指す。
【従来技術・競合技術との比較】
フェリクロームは大腸癌細胞を用いたin vitro、in vivo実験にて既存抗がん剤である5-FUやシスプラチンを上回る抗腫瘍効果を示した。また、マウス正常腸管初代培養細胞の活性に影響を及ぼさず、経口・静脈投与によっても肝・腎機能、鉄代謝に異常を来さなかった。以上から治療効果、安全性において既存薬を上回ると考えられる。
【新技術の特徴】
・既存薬を上回る強い抗腫瘍作用
・高い安全性(乳酸菌由来、正常腸管や血液データへの影響が殆ど無く、高齢者や小児へも適応の可能性)
・新しい作用機序(JNK-DDIT3経路を標的とした唯一の抗腫瘍薬)
【想定される用途】
・消化器(癌大腸癌、胃癌、膵癌)、肺癌、乳癌、婦人科癌などに対する抗腫瘍薬
・既存抗腫瘍薬に耐性の癌に対する抗腫瘍薬
・前癌病変(大腸腺腫、膵嚢胞性腫瘍など)に対する癌化予防
【関連情報】
・外国出願特許あり